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タイトルの読みは「ウルトラ%」 先に決まっている歴史的事実のように、そうなるべくして絶対そうなる。 そんな意味を持つ言葉。
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戦場を離れ強敵(とも)との再会に喜ぶ伸乃介。
二人は酒屋にて再会を祝すのであった・・・。

「しかし、前田殿も京に来ていたとは驚きましたよ」

「ハハハ・・・実はな俺はもう織田家の者じゃあないんだよ」

予想をしない言葉に驚く伸乃介。

「な、なんと・・・それは一体どういう事なのです?」

バツが悪そうに慶次が語りだす。

「いやぁ、実はな又左の叔父貴とはソリが合わんでなぁ・・・」
「俺は前田家の家督なんか興味も無かったんだが、叔父貴はそう思っておらんようでなぁ・・・」
「ま、そんな訳で家督やら遺恨やら面倒なんでな・・・織田家を飛び出して来ちまったって訳だ」

軽やかに笑いながら、豪快に話す慶次。

「しかし、出奔して浪人の身になって改めて自由とは良いものだと実感したよ・・・」

そういいながら伸乃介の器に酒を注ぐ慶次。

「自由の身か・・・楽しそうですね、前田殿」

「うむ、毎日気ままに酒を飲み、華を愛で喧嘩に明け暮れる」
「こんなに楽しい事はないわ・・・」

「そうですか・・・気ままな浪人稼業か・・・・」

そう呟きながら慶次の器に酒を注ぎ返す伸乃介。

「山上殿もいっそ浪人になってしまってはどうだ?楽しいぞ」

「ハハハ・・・そうできたら楽しいでしょうね・・・」

少し寂しそうに笑いくいっと飲み干す伸乃介。
その笑顔を見て

「あ、いや、すまんかった・・・斉藤家は今はそうも行かぬ状況であったなぁ・・・本当にすまん」

と、謝りながら酒を注ぐ慶次。

「いえいえ、確かに厳しい状況ですが、謝ることなどございませんよ・・・」

と笑顔で慶次に酒を注ぐ。

「とりあえず、その事に関しては気にせず、再会の酒を楽しみましょう」
「もっと気ままな暮らしの話もお聞きしたいですしね」

「おお、そうだな、今は敵でもなんでもない、刀を交えた強敵(とも)との一時を楽しむとしよう」

一気に酒を飲み干し笑顔になる慶次。
その後二人は夜が明けるまで飲み明かしたのだった・・・・。




慶次と別れ帰路の途につく伸乃介・・・

「浪人か・・・・」

心の中の迷いがさらに大きくなるのであった・・・・。


続く

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