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タイトルの読みは「ウルトラ%」 先に決まっている歴史的事実のように、そうなるべくして絶対そうなる。 そんな意味を持つ言葉。
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京で傷を癒し平和を謳歌する伸乃介・・・。

ある日、京の町をぶらりと散策していると何やら大通りが騒がしい。
興味を惹かれ大通りへ向かうと、どうやらゴロツキ達の小競り合いが起きているようだ・・・。

良く見ると、一際大きな涼やかな顔した男を数人の柄の悪い男達が囲んでいた。

「てめぇ、ふざけやがって!」
「ぶっ殺してやる!!!」

と、柄の悪い男達は罵声を浴びせている。
一方大柄な男の方はと言うと、そんな言葉聞く耳持たずと言った感じで聞き流している。

伸乃介はその涼やかな大男に見覚えがあった。

「前田殿!?」

「ん!?山上殿か!!久しぶりだなぁ」

その男は織田家に仕える前田慶次郎利益であった。

前田殿という伸乃介の声に男達は驚きの声を上げる。

「前田殿だって!?」
「まさか、あの前田慶次か!?」

動揺を隠せない様子のゴロツキたち・・・。

「もし良かったら手を貸しましょうか?前田殿」

「いやー、必要ないわ。この程度の奴ら、片手でもお釣りがくるわ」

「まぁ、あんたなら片手でも余裕かもな」

ゴロツキを無視し和やかに話し始める二人。

「お、おい、こっちは山上とか言ってたな・・・」
「も、もしかして、斉藤の山上か!?」

すっかり意気消沈のゴロツキ達・・・。

「きょ、今日のところは勘弁してやる・・・」
「つ、次はないと思え・・・」

上ずった声を上げ我先にと人ごみの中に消えていく男達・・・。
その姿が見えなくなるのは本当に早かった。

「お楽しみを邪魔してしまったかな?」

伸乃介が申しわけ無さそうに言う。

「いや、気にすることないさ。」
「あの程度で逃げるような奴らじゃ楽しめもしないだろうさ」

にこやかに笑いながら慶次が言う。

「山上殿、あんたに会うのは小牧山以来だなぁ」

慶次が懐かしそうに言う。

「ああ、そうですね・・・、あの戦いは面白かった。」

「ま、その、なんだ・・・美濃の国の件はすまなかった・・・。」

罰が悪そうに慶次が詫びる。

「いや、こちらも尾張を蹂躙した訳だし、おあいこですよ・・・」

伸乃介も詫びる。

「しかし・・・、前田殿はなぜここに?尾張でのお勤めはどうなされた?」

尾張は現在、徳川の美濃所有により、その処理などで忙しく家臣達には京での遊興などしている暇は無いはずであった・・・。

「ああ、それなんだが・・・その、話すと長くなるんでな・・・」
「どうだい?久々の再会を祝って一杯やりながら話そうじゃないか」

「おお、それは良いですね・・・、再会を祝して、やりますか!」

意気投合した二人は、酒屋へと向うことにした。



まだ、続きます。
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